コンビニの優越的地位の濫用

セブンイレブンジャパンに公正取引委員会の調査が入っているとの記事がでてました。

フジサンケイビジネスアイや日経で)
公正取引委員会独禁法違反(不公正な取引方法)の容疑でコンビニエンスストア最大手の
セブン−イレブン・ジャパンに立ち入り検査に入ったことが20日、明らかになった。
加盟店が売れ残った弁当などを値引き販売するのを本部が不当に制限した疑い。
調査の行く方次第では、消費不振の中で、好調を続けるコンビニ各社の業績にも影響を
与えるだけでなく、定価販売で成り立ってきた従来のビジネスモデル自体が転換を
迫られる可能性もある。」

たしかに、スーパーなんかで見られる閉店間際の値下げシールってのは
コンビニにでてきてもおかしくないですよね。
だって、廃棄するのはお店が全て損を被るルールらしいので、少しでも売れてくれた方がいいですものね。

金融機関の優越的地位の濫用ってのも参考に張っておきます。
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/06.june/06062103.html

あと、気になった記事で「サバがマグロを生む日」というマグロ養殖技術の話がでてまして、
マグロが育つのに4年かかるのが、サバだと1年で育つという話でした。
安く食べられるのはよいのですが、人間でもできちゃうのかなーなんて考えると
ちょっと気持ちわるいなーと思いました。

[読書]

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

著者は、行動ファイナンスの教授ですが、人間の行動を深く考えるようになったきっかけからして、インパクトがありました。
全身を大やけどしてしまい、長期間にわたる治療の激しい痛みの経験から、「あまりに痛くて外から自分を見る」というのが始まりで、
それから人々の行動を客観的に深く考えるようになったようです。
人が合理的でない行動をとってしまう事例が具体的に書かれていて、面白かったです。
〇相対性の真相
 1.オンライン版のエコノミスト(59ドル)
 2.印刷版          (125ドル)
 3.オンライン版+印刷版   (125ドル)
 
 3つの選択肢があることで、3.の選択が多くなる。 (1.と3.だけの選択肢の場合と比較して)
〇ゼロコストのコスト
 アマゾンのフランス支社だけが、一定額以上の配送を1フランとしていたが、
 これを日本等と同じようにゼロにしたら、注文が爆発的に増えた。

 こんな感じで、無料の力というのはものすごいものがあるので、マーケティング企画の時には絶対やってみたい。
〇社会規範のコスト
 弁護士に対して、困窮している退職者に「無料で相談に乗ってもらう」のか、「ほんの少しだけの報酬を支払う」のかでは、前者の方が集まりがよい。 
 社会規範(人とのつながり)による施策なのか市場規範(お金)による施策なのかよく考える必要がある。
〇品性について
 不正が起こりやすい状況の前に、道徳的な宣誓があると、多少効果がある。また、現金よりモノの方がなくなりやすい。 
 結構、人間正直なんですね。
その他、性的興奮の影響、先延ばし問題、高価な所有意識、扉を開けておく、価格の力などな
 *[読書]